この記事では前回に引き続き、Nightbotの設定画面の中でもデフォルトコマンドについて少し掘り下げて説明をします。
Nightbotはデフォルト設定のままでも十分便利なツールですが、「最初から用意されているデフォルトコマンドってどんな機能なんだろう」や「どういう風に設定したら良いんだろう」と思うこともありますよね。
そこで、結局私YSYKはどのように設定したのかを含めて各設定の意味と、デフォルトのままではやや心配な部分の注意について説明します。
この記事を読めば、よりNightbotのデフォルト機能について理解を深めることができますよ。
前回の記事をまだ読んでいない方はこちらからどうぞ
Nightbotのデフォルトコマンドとその設定
Nightbotのダッシュボード(Nightbot管理画面のホームページ)にアクセスします。
https://nightbot.tv/dashboard
※もしTwitchアカウントでのログインができていない場合は、ログインしなおしてください。
Nightbot管理画面左のメニューにある”Commands”をクリックして”Default”をクリックします。
この画面には、Nightbotにデフォルトで用意されているコマンドの一覧が表示されています。
一番左のStatusの列が”Enable”になっているコマンドは現在有効な状態、逆に”Disable”になっているコマンドは無効な状態です。
デフォルトのコマンドの有効化、無効化
私YSYKはこのデフォルトコマンドの中で「!songs」を”Disable”に変更しました。
変更の仕方は、コマンドの右側にある”Disable”ボタンをクリックするだけです。
なぜ無効化したのかは後述します。
有効に戻したい場合は、同じ場所に”Enable”ボタンが表示されるのでクリックします。
デフォルトのコマンド一覧、その説明
ここでデフォルトで用意されているコマンドたちの概要を説明しておきます。
基本的にデフォルトの設定では、情報を表示するだけのコマンドは誰でも利用可能で、設定の変更が行われるコマンドはモデレータ以上の権限が必要となっています。
コマンド | 概要 |
---|---|
!commands | このコマンド単体では、発言した配信チャンネルで使用可能なコマンド一覧を記載したURLへのリンクを教えてくれます。 ※別のコマンドを組み合わせることで違う機能にもなりますが、省略します。 |
!commercial | Twitchパートナーとなっている場合に限り、CMを流すことができます。 |
!filters | コマンドを組み合わせることでチャット内でスパムプロテクションの設定を変更できます。 ※このコマンドは通常使うことはないと思います。使い方の説明はリンク先を https://docs.nightbot.tv/commands/filters |
!game | プレイ中のゲーム名を表示します。 「!game PAYDAY2」のようにゲーム名を後に組み合わせることでチャット内でゲーム名変更ができます。 |
!marker | Twitchでクリップを作る際のために予め目印をつけておく機能です。 配信者が自分一人のような小規模な配信環境であれば不要かと思います。 |
!poll | アンケート機能が使えます。 「!poll new アンケートタイトル |回答1|回答2|回答3」のような形式で発言すると、アンケート回答用のURLが返答されます。 ※非常に便利そうな機能ですが、URLが単純な数字で自動生成されるためかスパムのような回答が大量に来てしまい、ロクに機能していません。 まともに使うには、結局サイトトップからアクセスしてCAPTCHAを有効するなど対策する必要があります。 |
!regulars | 「!regulars ユーザ名」と発言すると、そのユーザに”regular”という役職を設定できます。“regular”とは常連客のことで、一般視聴者よりも少し上の権限を与えたい場合に使えます。 「モデレータにまでしてしまうのは危険だけど、何回も訪問してくれている視聴者にだったら開放しても良いかな」というコマンドを割り当てるなど。 |
!songs | Nightbotが再生する音楽の制御がチャットでできます。 |
!title | 配信タイトルを表示します。 「!title 設定したいタイトル」のように組み合わせることで、タイトルを変更することができます。 |
!winner | チャット参加者からランダムで勝者を決定することができます。抽選などに利用できそうです。 |
なぜ私は「!songs」コマンドを無効化したのか
NightbotにはBGMを再生したり管理する機能があります。
読みこむことができるのはSoundCloud、Youtubeにアップロードされている楽曲となっており、基本的に自動で読み込まれるのはMonstercatレーベルの曲主体となっているようです。
ここで注意が必要なのが著作権の扱いです。
少し古いニュース記事ですが、Twitchでは不正な楽曲利用が検出された場合、VOD(アーカイブ動画)に限り自動で該当部分がミュート(無音)にされてしまう機能が実装されています。
https://japan.cnet.com/article/35052099/
ほんの数ヶ月前まではTwitch Music Libraryという著作権フリーが約束された楽曲がTwitch公式で用意されていたはずなのですが、現在は該当ページにアクセスするとTwitchのトップページにリダイレクトされてしまい機能していません。
Youtube内での楽曲管理状況については周知のとおりであり、設定でYoutubeを無効化できるとはいえSoundCloudだけに絞っても結局、安全が保証されているとは考えられません。
また、Monstercatは著作権フリーという印象を持たれている方が多いかもしれませんが、すべての楽曲がそうではないことからその判別は困難です。
もともとYSYKと33のTwitchチャンネルはゲーム配信主体であり、ゲーム自体と配信者の音声があれば良いのでBGMは不要でした。
また、Twitchの検出機能は原則AIによる判定が主体でしょうから、何かしら誤検出が起きたりする可能性もあり音楽の権利絡みは非常にややこしいのでこの機能はオフにしました。
おわりに
英語の文字列が多くでてきてやや難しそうに見えてきてしまったかもしれませんが、1つ1つの項目を落ち着いて見てみると大して難しいことはありません。
Nightbotに最初から用意されているデフォルトコマンドを試してみるだけでも、Nightbotがどのような動きをするのか確認することができるので、恐れることなく試してみてください。
次回の記事ではSpam Protection(スパムプロテクション)について掘り下げていますので、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
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