この記事では2DアクションレースゲームのSpeedRunners(スピードランナーズ)をレビューします。
プレイ中の画面はショボく見えるかもしれませんが、あなどることなかれ。
気軽に遊び始められる割には意外と奥が深くて、気づくとムキになってしまう熱さがこのゲームにはあります。
ゲーム概要
どんなゲーム
SpeedRunnersはどんなゲームかと言うと、2Dアクションゲーム版のマリオカートというイメージです。
パッと見は横スクロールアクションゲームでありながら、本質はレースゲームなのです。
SpeedRunnersの世界では、”スーパーヒーローが溢れている街では、犯罪者を捕まえる事自体が競争になります。”とのこと。
プレイヤーは「スーパーヒーロー」としてのスピード対決に勝利するため、全速力で走り続けることになります。
プラットフォーム
現在対応しているプラットフォームはPCのSteamのみと考えて良いです。
正確には以下の機種向けにも販売されていますが、基本的に海外向けです。
Steamでプレイする場合は「Remote Play Together」の機能が使えるので、とりあえず1人がゲームを購入すればオンライン経由でフレンドを招待してローカルマルチプレイとして一緒に遊んでみるということができます。
プレイ人数
プレイ人数は1~4人までです。
複数人で遊ぶ場合はかなり柔軟に設定を組むことができ、たとえば…
- 自分
- リアルで隣にいる友人
- オンラインのフレンド
- BOT
のような変則的な組み合わせでもプレイすることが可能です。
オンラインでの知らない人とのマルチプレイに関してはプレイ人口がかなり減少しているので、2分程度待って運が良いとマッチングするかも?くらいの感覚です。
1人で遊ぶ場合は「ストーリー」モードでちょっとした小芝居を挟んだストーリーが楽しめます。
また、1人だけでタイムトライアルをしたりCPUのBOTを最大3人まで追加して遊ぶこともできます。
操作方法
SpeedRunnersはキーボード&マウスでも一応プレイできますが、2Dアクションゲームでは細かな操作のしやすいコントローラーでプレイすることを強くオススメします。
キーボードで操作する場合はカーソルキーとZ、X、Cというかなり変則的な配置がデフォルトとなっているので、少なくともキーバインドの設定を変えないとまともに操作できない人が多いと思います。
ゲームの流れ
SpeedRunnersはレースゲームでありながら、コース(ステージ)に明確なスタートやゴールが定まっていません。
そのため、ゲームが始まったらプレイヤーたちはとにかく最速のスピードで走り続ける必要があります。
また、ゲーム画面はプレイヤーたち全員で共有でありながら一番先頭を走るプレイヤーを追従するという特徴があります。
これによりレースの勝敗はコース周回時の順位では決まらず、画面からはみ出してしまったプレイヤーが敗者(いわゆるスクロール死)であり、最後まで生き残ったプレイヤーが勝者となります。
1ゲームの勝敗は、コースを疾走するなかで合計3回生き残ったプレイヤーが優勝者となることで決着します。
データのセーブ
レース中に途中セーブするような機能はありません。
その他ストーリーモードの進行状況やアカウント自体の情報は随時オートセーブされているので、SpeedRunnersでセーブについて意識することはありません。
プレイ時間
1プレイは基本的に5分未満で終わるほどサクッと遊べます。
同じくらいの力量のプレイヤー同士で粘り強い接戦を繰り返していれば、多少長引くことはあるかもしれませんが特に時間を気にすることはありません。
ここが面白い
アクションを使いこなす
アクションゲームの側面として、プレイヤーができる操作は以下のとおりです。
- ダッシュ(ブーストゲージ使用で更に加速)
- ジャンプ、2段ジャンプ
- 壁蹴りジャンプ(三角跳び)
- スライディング
- ワイヤーフック
通常移動は常にダッシュですが、ブーストゲージを消費することでさらに加速することができます。
壁蹴りジャンプはロックマンXシリーズのような壁を登っていく動きで、2Dアクションゲームに慣れている方なら直感で操作できます。
ワイヤーフックは天井に白いバーが用意されている箇所に引っ掛けて使い、自キャラの動きを加速させたり、遠心力を利用して上方向に大ジャンプしたりできます。
プレイヤーは常に高速で走り続けているのでタイミング良くフックを引っ掛けて活用するのがなかなか難しく、アクションゲームとしてのテクニックが勝敗を左右する面白い要素になっています。
アイテムで一発逆転
そしてコースの途中ではマリオカートのようにアイテムを取得することができ、自キャラを無敵化して加速したり他のプレイヤーを妨害したりするお馴染みの駆け引きも同時に発生します。
これらアクションとレースの要素がうまく絡み合うことで思いもよらない展開が生まれることも多く、少し慣れて操作が上達してくるとより白熱したレースが楽しめるようになっています。
絶妙な緊張とスリル感
コース上には障害物があったり、タイミング良くジャンプしないと上手く進めないような場所もあったりします。
ここで前述の「ゲーム画面はプレイヤーたち全員で共有でありながら一番先頭を走るプレイヤーを追従する」という特徴がゲームバランスを良く調整してくれます。
ゲームに勝つためには常に先頭を走り続ける必要がありますが、先頭を走るプレイヤーはいつも画面端からいきなり現れる障害物やコースの変化に瞬間的に対応しないといけないからです。
障害物につまずいた先頭を走るプレイヤーに対して、後ろにいるプレイヤーがアイテムで追い打ちをかけたりして一発逆転を狙うようなチャンスが常にあるわけです。
また、なかなか勝敗がつかない場合や最初に1人の脱落者が出た後はサドンデスモードに突入することにより、画面端から赤く塗りつぶされていき視界がどんどん狭くなります。
最終的に視界は小さな箱のようなサイズになってしまい、一瞬のミスで勝敗が決まる緊張とスリルが味わえます。
良いところ
かわいいキャラクター?
どのキャラもなんかキモカワというか、変なやつばっかり。
実際のゲーム中もちょっとした動きや、妨害アイテムを食らってしまった際のリアクションなどが絶妙に間抜けで思わずニヤけてしまうと思います。
一部のキャラは有料DLCを購入しないと使用できませんがキャラ性能の差はないので、初期キャラだけでも好みで選ぶだけで問題ありません。
ゲーム中の戦績によって経験値が貯まっていき一定数に達すると色違いのスキンが獲得できるので、繰り返しプレイするモチベーションの助けにもなっています。
ステージ数は無限大
SpeedRunners公式で用意されているステージ数だけでも17種類と多いですが、Steamワークショップに対応しておりコミュニティ作成のステージが1クリックで導入できるので実質無限に遊ぶことができます。
もちろん自分でステージを1から作成することもできるので、こだわりのステージを作成して遊んだり全世界に向けて公開することができます。
ルール設定が可能
SpeedRunnersではレース中に登場するアイテムの種類を事前にオンオフしたり、コース反転など特殊なルールを設定することもできます。
なかでも「ルーレットホイール」をオンにすると、レース開始直前にルーレットが回転してランダムに特殊効果が決定するという面白さがあるのでオススメです。
特殊効果には「スピードラプチャー」というものがありますが、これがオンになると屋根のないところでは絶え間なくミサイルが降り注いできてスリル満点になります。
ゲームモードが豊富
SpeedRunnersには色々なゲームモードが用意されており、状況に合わせて柔軟にプレイ人数を調整したり遊び方を変えたりすることができます。
初めて遊ぶ際には「チュートリアル」で実際にゲームをプレイしながら基本操作を学ぶことができますし、敵から妨害されることのない「ソロ」モードでひたすらタイムアタックをして練習することもできます。
BOTの難易度が調整可能
BOTの強さは1キャラごとに4段階から選択できるので、アクションゲームが苦手な人も得意な人も自分の腕に合わせてバランス調整ができます。
気になるところ
やはりプレイ人口が減少傾向にあり、野良マッチングがスムーズにできるかは怪しいです。
とはいえ1人でプレイしていてもそれなりに楽しいですし、1プレイが短いためフレンドなどにも声をかけやすくあまり問題にはならないかもしれません。
どんな人におすすめ?
SpeedRunnersは以下のような人にオススメなゲームです。
- アクションゲームが好き
- かわいいキャラクター?が好き
- 短時間で気軽に遊びたい
- 簡単に始められるけど上達もしたい
- みんなでワイワイ爆笑したい
操作方法は簡単で1プレイが5分程度なので気軽に遊ぶことができますし、少し慣れてくるともっと上手くなって勝ちたいと思ってしまう絶妙な遊びがいがあります。
フレンドと一緒にプレイするのにぴったりなゲームで、DiscordなどでVC(ボイスチャット)をつなげているとかなり盛り上がります。
※ただし実力差がついてしまうと一方的な展開になりがちなので、練習などせずに初見同士でのプレイがおすすめです。
Steamのセール中なら500円しない程度、4packなら1人あたり280円程度で購入できちゃうほど安いゲームなので、気軽にプレイするゲームとして確保しておくのにオススメです。
体験版も用意されているので、自分が気に入りそうかどうか先に試してみるのも良いでしょう。
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