この記事ではMinecraftのJava版と統合版の違いや、それぞれのバージョンのメリット・デメリットについて説明します。
現在のMinecraftはPC(パソコン)を始めとして家庭用ゲーム機など様々な機種でプレイできるようになっていますが、「Bedrock Edition」「Windows10版」のように色々なバージョンや呼び方が存在していて何がなんだかわかりづらいと思います。
ここではまずバージョンの種類や呼び方の整理をして、それからそれぞれの特徴をピックアップして紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
各種バージョンの別名
Minecraftには大きく分けて以下3種類のバージョンが存在します。
- Java版
- 統合版
- その他の開発終了バージョン
しかし各バージョンで色々な呼び名が混在していて非常にややこしいので、それぞれのバージョン名について説明します。
Java版の別名
- Java版
- Java Edition
- JE (Java Editionの略)
これらはすべて同じバージョンのことで、日本ではほとんどの場合に「Java版」と呼ばれています。
Java版は初期から開発継続されている本家のMinecraftであり、PC(パソコン)でのみプレイ可能なバージョンです。
統合版の別名
- 統合版
- Bedrock Edition
- BE (Bedrock Editionの略)
- Windows10版
- Windows11版
これらはすべて同じバージョンのことで、日本ではほとんどの場合に「統合版」と呼ばれています。
※Windows10版、Windows11版はPC向けの統合版という意味であって、”統合版=Windows10版”という意味ではありません。
統合版は、クロスプラットフォームでのマルチプレイ実現のために仕様統一がされたバージョンです。(他機種間であっても複数人で遊ぶこと=”クロスプレイ”)
統合版ではWindowsのPCはもちろんのこと、現行の家庭用ゲーム機であるPlayStation4、5やNintendo Switchなどに対応していて、Android、iPhoneといったスマートフォンでもプレイ可能です。
開発終了バージョン
- Pocket Edition
- Wii U EDITION
- New Nintendo 3DS Edition
- PlayStation 3 Edition
これらはすべて違うバージョンですが、主に現行とは言えなくなった古い家庭用ゲーム機向けのバージョンたちを指します。(上に挙げた以外にも多数存在します)
古いゲーム機向けのバージョンは開発が終了しており、今後アップデートされることはないので新要素の追加などは期待できません。
そのためこれからMinecraftをプレイする場合は、開発継続しているJava版か統合版のどちらかを選択する必要があります。
Java版と統合版の違い
Java版か統合版かに関わらず、Minecraftのゲーム内容自体は基本的に同一のものです。
しかし以下の一覧表のように仕様面で大きな違いがあります。
\ | Java版 | 統合版 |
---|---|---|
対応機種 | Windows macOS Linux | Windows Android iOS iPadOS Fire OS PlayStation 4 PlayStation 5 Xbox One Xbox Series X/S Nintendo Switch |
自作スキン | 可 | Windows版、スマホ版のみ可 家庭用ゲーム機では 部位ごとのパーツ組み換えや、課金購入のみ |
MOD使用 | 完全に自由 | 基本的には不可 原則としてリソースパック形式のみ可 |
オンラインマルチプレイ | 無料 | 家庭用ゲーム機は以下の月額契約必須 ・PlayStation Plus ・Xbox Live Gold メンバーシップ ・Nintendo Switch Online Windows版、スマホ版は契約不要(無料) |
サーバー利用 | 可 自宅サーバー(無料) 月額サーバー(有料) | 可 自宅サーバー(無料) 月額サーバー(有料) |
家庭内LAN(Wi-Fi)での マルチプレイ (ローカル接続) | 可(無料) | 可(無料) |
クロスプレイ | 不可 Java版同士のみとプレイ可能 | 可 ”Java版以外”の統合版と自由にプレイ可能 |
要求性能 | 比較的高め(高負荷) | 比較的低め(低負荷) |
これら以外にも、ゲーム内のレッドストーン回路と呼ばれる仕組みの挙動が若干違ったりすることもあります。
メリット・デメリット
Java版と統合版のどちらも、MOD導入などのゲーム改変を特に考えず初期状態のまま1人でシングルプレイをするだけであれば大きな違いはありません。
ただし、MODでの拡張性やオンラインマルチプレイの制限などを考慮する必要がある場合は、よく考えてバージョンの選択をする必要があるのでそれぞれの特徴をピックアップしていきます。
Java版
Java版のメリットは、なんといっても自由度の高さです。
PCやMinecraftの仕様に関して熟知する必要はありますが、MOD等の導入で色々なMinecraftの環境を思い通りに具現化していくことができます。
その反面、Java版をプレイするためにはそれなりに高性能なゲーム用PCを用意することが望ましく、MOD等での色々なカスタマイズをするほどその傾向は強まると思っていたほうが良いです。
また特にオンラインでのマルチプレイをするまでの環境構築では、サーバーの用意やポート開放の必要性などに直面して面倒になるのがデメリットと言えるでしょう。
PC初心者が自分でサーバーを用意するというのはかなり難しくセキュリティ面でのリスクもあるため、相当な勉強をする必要があります。
(他人が用意した既存のサーバーに接続するだけなら、そこまで大変ではありません)
Java版はJava版同士とのみマルチプレイが可能という点も気をつける必要があります。
Java版はPCでのみプレイ可能なバージョンであり、家庭用ゲーム機やスマホの統合版等(Windowsの統合版も)とはマルチプレイはできないということです。
統合版
統合版のメリットは、スマートフォンでもプレイ可能なほどに最適化や仕様統一がされているので色々な環境で気軽にプレイできることです。
家庭用ゲーム機でもプレイできることを前提に作られていますし、プレイする機器に要する性能が低い傾向にあるため低性能なPCでも動作できる可能性が高いという利点もあります。
一方で統合版ではMOD導入が実質不可能なので、Java版のようになんでも細かくカスタマイズすることはできませんし、家庭用ゲーム機では完全オリジナルスキンは使えないなど自由度では劣るというデメリットがあります。
統合版の大きなメリットと言えるのは、オンラインマルチプレイに関して統合版同士であれば他機種間であっても気軽にマルチプレイが可能という点です。
マルチプレイに最低限必要な準備は、無料で「Microsoftアカウントにサインイン(アカウント開設)」することで入手できる「Xbox ゲーマータグ」というニックネームを元に、友達同士でお互いに「フレンドを追加」すればマルチプレイができます。
※Microsoftアカウントは、通常Windows PCを使用してログインする際に使用するものと同じです。
また、家庭用ゲーム機ではオンラインでのマルチプレイに月額契約(PlayStation Plus等)が必須という条件がありますが、すでに契約して利用している場合には別料金がかかるわけではないので気にならない場合もあるかと思います。
各バージョンの無料体験版
MinecraftにはJava版、統合版ともに各機種向けの無料体験版が用意されています。
体験版では一定の制限時間がありマルチプレイができないという制限がありますが、Minecraftのコンテンツ自体は有料の製品版と同じ状態で遊べます。
そのため自分がMinecraftを好きになれそうかや、家にあるPCで動作可能かを確かめたい場合にはまず体験版を試してみることをおすすめします。
体験版は以下のリンクを参照し、各機種でダウンロードやインストールを完了させてください。
バージョン | 機種 |
---|---|
Java版 | Windows、macOS、Linux(ページ下側) |
統合版 | Windows10、11 |
統合版 | PlayStation4、5 |
統合版 | Android |
※現状、iOS向けの体験版は取扱状況がハッキリしておらず不明です。
Java版の体験版は、URLのページ下側「今すぐダウンロード」ボタンをクリックすることでダウンロードできます。
お得なPC版Minecraft
ここまでMinecraftのJava版と統合版の違いについて説明してきましたが、すでにゲーミング用PCなどの高性能PCを所有している場合やその購入予定がある場合は、断然PC版Minecraftの購入がおすすめです。
なぜならPC版Minecraftは、1度の購入でJava版も統合版も両方自由に遊べるようになったからです。
以前まではPC版でもJava版と統合版を別々に購入するには6,000円以上の出費が必要でしたが、現在はわずか3,000円強で入手できてしまいます。
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