[PoE]3.10.2パッチで『Vulkan Renderer』のβ版がリリース!設定方法を説明

Path of Exile

Steamでできる極上のハクスラRPG、Path of Exile(以下、PoE)においてバージョン3.10.2へのアップデートにともない『Vulkan Render』のβ版がリリースされました。

技術的な細かい話は難しい内容になりますが、Vulkan APIを使用することによりグラフィック描画のスムーズさが向上される可能性が高いのでとりあえず試してみる価値はありそうです。

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公式リリースノートをわかる範囲で翻訳

PoEにおけるVulkan Rendererについては、PoEのバージョン3.10.2リリースノートで説明がされています。

全編英語なので私がわかる範囲で日本語に翻訳してみます。(誤訳多いかも)

3.10.2パッチにはVulkan rendererのβ版を含む
Vulkanは特にCPUが高負荷時にDirectX11よりもパフォーマンスの一貫性(調和制)が見込める


最近のマルチコアCPUをの優位性を活かすため、PoEのエンジンでは過去数年間かけてタスクの並行処理量が増加した
PoEが使用している現状のShaderシステムではゲームプレイ中にしばしば固まってしまうことがある


DirectX11の裏側では裏処理としてシェイダーのアップロードがされるが、グラフィックドライバはそれが使用できるようになるまえに処理を進行させる
そのためCPU使用率が高い際には処理すべきものが無い状態になってしまう
このようなドライバの処理過程がメインの処理で発生すると固まる現象を引き起こす


やや皮肉なことに長年に渡って追加してきた並行処理こそが、
(フレームレートを高めるための)CPU使用率が増加していくにつれてこの悪い問題を生み出している


ありがたいことに、ここでVulkanの出番になる

その他多くの改善を携え、このレンダリングAPIは開発者たちが完全にコントロールした関数呼び出しによってなんでもできる
しかも制御不能なDirectX11のグラフィックドライバーによる”固まり”を完全に回避することを可能にしてくれる


新レンダラーのためのサーバーコンポーネントは無いので、パッチはRealmの再起動なしでリリースされる
そのため、あなたが準備出来たときにゲームクライアントを再起動してダウンロードするだけで良い
新しいシェイダーがあるのでパッチのサイズは小さくはない


新しいVulkan rendererを使用するためには、ゲームを起動して画像設定オプションの画面を開き
Rendererオプションを「Vulkan(Beta)」に変更する
この変更はPoEを再起動しなくても効果が反映されるはず


Vulkan rendererはあなたのグラフィックカードのこれまでのパフォーマンスを魔法のように向上させるものではない
しかしきっとかなりのパフォーマンス一貫性(調和制)を生むでしょう
最大フレームレートが向上するわけではなく、予測不能なカクつきや平均フレームレートの低下を生むスパイクが無くなるという意味です

基本的にVulkan rendererならどのようにリソースを使うか開発者たちが完全に制御できるため、PoEに本当に必要なように調整することができる


多くのPCにおいて、Vulkanでは今のところごくわずかにDirectX11よりも処理が遅くなる
これは今後数週間で簡単に改善していくことができる(バージョン3.11のリリースに向けて)

基本的にVulkanは最適化のためのより良い枠組みを与えてくれるし、開発者たちは表面にわずかに触れたばかり


DirectX11より遅い段階であっても、重要なフレームレートの安定さの違いに有用性を見いだすでしょう
現段階のゴールは最適化によってフレームレートを極力速くすることに着手するまでの安定性のテストです


Vulkan rendererでは使用できるグラフィックスメモリが3GB未満の場合にtexture detailの設定を”Medium”に強制的に変更します
GPUとメインメモリ間をテクスチャデータが移動することによって起こるカクつきやスパイクを回避するためです
このようなことには可能な限りより良いパフォーマンスのために常に繰り返し挑戦しています


開発者たちがVulkan rendererにもつ哲学は、フレームレートの一貫性です
これによりプレイヤーはいつでもカクつきやスパイク無しでPoEを楽しむことができます
パフォーマンスは未だに画面にどれだけ表示があるかによるため、より良いグラフィックカードはもちろん多くの改善が期待できます


現在のところVulkanはβ版のため、いくらか問題があることでしょう
あなたが遭遇したどんなレンダリングのバグなどもバグリポート用のフォーラムに報告してください

あなたにとって十分快適にプレイできるようになるまでは、もっとも大事なハードコアキャラクタでこのβ版をプレイすることは最善とは言えません

開発者たちは3.11リリースに向けて報告された問題たちを素早く修正していきます
最終的にPoEのデフォルトrendererになるでしょう


もしVulkan rendererにしたことでゲームが起動しない場合は、
通常は「Documents\My Games\Path of Exile」フォルダの中にある「production_Config.ini」ファイルを
「renderer_type=Vulkan」という表記を「renderer_type=DirectX11」と編集すればOKです

ちなみにパッチのアップデート容量は2.3GBでした。

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Vulkanを使うための設定方法

オプション画面

PoEのメインメニューでオプション画面を開きます。

GraphicsのタブでRendererの項目があるので、プルダウンをクリックします。

デフォルトでは「DirectX11(Default)」となっているので「Vulkan(Beta)」をクリックします。

一番左下にある「SAVE」をクリックします。


PoEでVulkan Rendererを使うための設定方法はこれだけです。

ゲーム内ではRendererの変更することはできず、必ずメインメニューまで戻る必要があるので気をつけてください。


パッチノートのとおり特にゲームクライアントの再起動は要求されませんでした。

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DirectX11とVulkanでのゲーム内画質を比較

DirectX11でのOriath
VulkanでのOriath

まずは街での画質比較をしてみます。上がDirectX 11、下がVulkanです。

よーく見比べてみても、どちらかが画質が悪いということもありませんね。
人やモノの影の形も特に変化ありません。

DirectX11での戦闘画面
Vulkanでの戦闘画面

上がDirectX11での戦闘画面、下がVulkanでの戦闘画面です。

まったく同じ戦闘画面は撮影できませんでしたが、マップは同じです。
こちらも目を凝らしても明確な変化は確認できません。

つまりVulkanを選択したからといって目に見えて画質が悪化するということはないわけです。


Mapを何回もまわしてみましたが、私の場合はVulkanの状態でも特にクラッシュすることはなくPoEをプレイすることができました。

やはり説明どおりVulkan使用時のほうがかなりフレームレートの低下が抑えられてスムーズな描画がされている印象です。


ただし33さんの場合は逆にVulkanのほうが重く感じたりクラッシュすることもありましたし、OBSで配信するにはゲームキャプチャーでは取り込みができないなど、まだ改善が必要な部分も見受けられます。


まだβ版なので、HCプレイヤーはとりあえず様子見したほうが良さそうです。

おわりに

動的なフレームレートを計測して比較するのは難しいですが、パッチノートのとおりVulkanを使うことでフレームレートの安定性が向上してカクつきやスパイクが無くなるということであればぜひ今後も使用したいですね。

Vulkanを使えば、今後は敵が大量に湧いているときにDeliriumゾーンに入ってBreachを起動してLegionを起動してEssenceやStrong Boxを開放したりしても、固まることなくプレイできるようになるのかもしれません。

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