Path of Exile(以下、PoE)において、Harvestリーグが開始されてから約1週間が経過しました。
ゲームでのお金稼ぎなどのことを「ファームする、ファーミング」とよく言いますが、語源は「farm」なので農場運営のことを指します。
ハクスラであるPoEでもファーミングはお金稼ぎとして普通に使える言葉ですが、まさかここまで本格的な本当の「農場運営」が必要になるとは思いませんでしたね。
さて、Harvestリーグにおける農場である「Sacred Grove」では、種を効率よく収穫するためにパイロンやコレクターなどの設置場所を色々と考えてレイアウトする必要があります。
しかし正直これを自力でやろうとすると膨大な時間が取られてしまい、ろくにエンドコンテンツのマップを進行することもできません。
そこで、さまざまな農場レイアウトが優秀な有志たちによって提案され合っている海外コミュニティであるredditの中で私が気に入った簡単で効率的なレイアウトを紹介します。
また、実際に設置をしていて疑問があった部分は補足の解説をします。
redditで提案された農場レイアウト
施設の略称や設置位置
さてここからは画像を元に農場レイアウトの解説をします。
情報源は、redditでの農場レイアウト議論スレッド内にあったものを使わせてもらっています。
このレイアウトはストレージの拡張性が高いうえに、パイロンの経路が非常にシンプルで視覚的な状況判断がしやすくメンテナンスも容易なので、あまり慣れていない方にもおすすめできます。
実際にPoEのゲーム内で農場をある程度いじった方であれば画像を見ただけでもすぐ真似ができると思いますが、初めて見る場合はわけがわからないですよね。
上の画像を見るうえでまず把握しておくべき情報は
- 「T1」以外の数字である「2」は「Tier2の種」、「3」は「Tier3の種」…
- 「C」はCollector(コレクター)
- 「P」はPylon(パイロン)
- 「S」はStorage(ストレージ)
- 「D」はDisperser(ディスパーサー)
- 「H」はHorticrafting Station(ホーチクラフティングステーション)
という略称の部分ですね。
農場のレイアウトを真似する場合は、それぞれのマスに記載された略称の施設を設置していくことになります。
T1の部分はCollectorを配置して、Tier1の種を一面に自動で植える形で問題ありません。
パイロンの接続方法
パイロンやストレージなどは設置しただけでは機能してくれないため、それぞれの施設と接続する必要があります。
redditの画像では接続方法についての説明が最小限しかなかったため、もう少しわかりやすいように元の画像の上に赤と青の線を上書きしてみました。
(色分けはあくまで画像上で見やすくするためであり、ゲーム内では同じ線です)
今回は画像左下のVivid T1の部分を例に説明します。
とても大事なこととして、「パイロンの接続先は最大4つまで」という条件がありますので覚えておいてください。
まず一番左下にはVivid用のCollectorが3つ敷き詰めてある状態ですので、それぞれのCollectorを真ん中にあるパイロンに接続し、そのパイロンからは左上のパイロンに接続します。
そこから右側に順番にパイロン同士を接続していき、ストレージのかたまりがあるエリアまでいきます。
文章で書くとややこしいかもしれませんが、最初だけはパイロン同士を接続して次からは
パイロンA→ストレージ1、2、3
パイロンB→ストレージ3と4、5、6
パイロンC→ストレージ6と7、8、9
という風に、パイロンは一段上のストレージの一番右と、パイロンの右にあるストレージ3つをどんどん接続していきます。
そして最終的には高Tierの種へLifeforceを散布する(右上エリア)経路に向かう必要があるため、ストレージ3つの右側に新たにパイロンを置き接続して経路をつないでいきます。
※実のところ、ストレージタンクに向かう最初のパイロンを右上に向かう経路にも使えば最小限の配線で済みますが、経路の流れをわかりやすくするため改変しています。
右下のPrimal T1の場合もストレージ部分のパイロン接続は基本的にVividと同じです。
左上のWild T1については、画像でも最後のストレージの下側にパイロンが置いてあるのでそのまま接続できます。
こんな感じでパイロンなどの接続方法さえわかれば、あとは画像のレイアウトを真似するだけでOKです。
ちなみにストレージの数は画像より少なくても、パイロンの接続さえできていれば大丈夫なので、新しいストレージを入手し設置するたびに接続しなおせば問題ありません。
もっと簡単なレイアウト
「何十個もストレージ用意するの嫌だよ」という方向けに、超簡易的な簡単バージョンもあります。
Lifeforceを貯められる量はだいぶ減りますが、とりあえず農場全体を機能させてみたいという段階であれば一番簡単そうですね。
パイロンの接続方法は前述のものと基本的に変わりませんが、ストレージ部分の接続方法が変わりますので注意してください。
この画像も有志の方が作成してくれたものですがとてもわかりやすいです。
さきほどの「パイロンの接続先は最大4つまで」という条件があるため、効率的にレイアウトするためにはこのようにやや複雑な接続が必要になります。
追記:機能性と効率を両立した美しいレイアウト
上で紹介したレイアウトを超越するような美しく無駄のないレイアウトがredditの別のスレッドで提案されていました。
私も現在はこのレイアウトを採用していますし、非常に快適です。
このレイアウトの作成者が「OCD」つまり”Obsessive Compulsive Disorder(強迫性障害)を癒やすガーデンレイアウト”と提案しているとおり、左右対称だったり反復的だったりして非常に規則的なつくりになっています。
機能性の面でも、高めの頻度で刈り取る必要のあるTier1用の畑がどの種類の種も入り口周辺に密集しているので作業がしやすいですし、さほど視認する必要のないストレージタンクは端のほうに集約していながら大容量を確保でてきています。
とはいえ、このレイアウトを実現するためには必要なパイロンやディスパーサーの量が若干多くなりますし、配線が複雑に感じるかもしれない箇所があるので、ある程度畑に慣れてから真似してみることをおすすめします。
レイアウトの規則性がわかってくると作業自体は非常に簡単です。
画像だけでは設置物の種類や配線の仕組みがわかりづらいと思いますので、同レイアウトを再現したPoE Harvest Plannerのサイトでプルダウンのフィルターを駆使しながら作業するとかなりはかどります。
フィルターはサイトの右上にある「Link Filtering」と書かれている部分のプルダウンから種の種類を選ぶことができます。
Wildの種のための設置と配線を見たいときはWildを選択したり、逆に配線が邪魔で設置物の名前が見づらい場合は別の種の種類を選択するとやりやすいです。
同redditのスレッドでは「”Horticrafting Station”の数が足りないよ~」というコメントがあったのですが、元の作成者が「はいどうぞ」という感じでHorticrafting Stationの数を倍にしたレイアウトを更に提案してくれていました。
Horticrafting Stationまわりのパイロンの配置や配線が若干変わりますが、ほとんど元のレイアウトと共通する配置なので将来的に数が足りなくなったときに組み換えれば拡張性の心配もありませんね。
右上の階段周辺もまだ若干スペースがあるので、そこで更に追加もできそうです。
更に追記:自分用カスタマイズしたバージョン
「もういいよ」と思われてしまうかもしれませんが、redditのものを使っていてどうしてもジグザグになっていたホーチクラフティングステーションの利便性を改善したくなり自分なりにカスタマイズしてみました。
カスタマイズした最終レイアウトについても改めてPoE Harvest Plannerのリンクで詳細をご確認ください。
このバージョンではステーションを種の種類ごとに広い面で設置しており、区切り部分をパイロンで仕切るようにしたのでステーションの中身を確認する際も視認性がよく効率的に作業ができます。
また、マップ右上部分にもステーションを置いたので元のバージョンよりも設置可能な数が増えています。
注意点としてパイロンからパイロンではなく、パイロンを飛び越してステーションに直接接続している箇所があったりして若干接続方法がややこしいので真似する場合は気をつけてください。
必要なパイロン数もちょっとだけ多くなります。
このレイアウトでもエンドゲームではステーションの数が足りなくなると思いますが、そのときはもう設置数を増やすのではなく一度ステーションを回収してスタッシュに保管し、空のステーションを再設置するようにしましょう。
おわりに
コレクターなど各施設の使い方などは各所で解説が既にあると思いますが、農場のレイアウトについてはなかなかしっくり来るものが見つからなくて私も悩んでいました。
今回紹介したレイアウトを試してからは、農場での作業が非常にやりやすくなって快適ですのでぜひ真似してみてください。
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